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【独白】「チャンスを待って、待って、やっと…」日本代表・谷口彰悟が語るカタールW杯スペイン戦「サッカー人生を肯定してくれるものでした」

谷口彰悟は、しなやかに足掻く。順境でも逆境でも、自分にベクトルを向けるのだ。
今年1、2月に開催されたアジアカップで、谷口はグループステージ初戦のベトナム戦に先発した。4対2で勝利した一戦を受け、イラクとの第2戦もスタメンに名を連ねる。ところが、前半を0対2で折り返すと、ハーフタイムに交代を告げられてしまう。谷口自身は失点につながるようなプレーをしていないのだが、彼だけが退くこととなった。
「自分のパフォーマンスが良かったとは言い切れない、というのは理解していました。0対2で折り返して後半は攻めなきゃいけない、色々変えなきゃいけないと感じていて、その選択が自分だったというのは、正直に言ってかなりショックでした」
続くインドネシア戦から、谷口の名前がスタメンから消えた。ラウンド16のバーレーン戦も、準々決勝のイラン戦も、ピッチに立つことはなかった。
歯がゆさと悔しさが、心を焼いていたに違いない。それでも、谷口は最後まで戦闘モードを緩めなかった。

「アジアカップのような大会になると、試合に出る、出るけど出場時間が短い、あまり出場しない、といった違いが生じます。そこで自分自身をどう保つか。自分をどうコントロールして、出場機会を得たときにいいパフォーマンスを発揮するか。そこがすごく大事になるし、それは選手本人だけでなくチームの利益にもなるので」
自らの準備と並行して、チーム全体に目配りをした。試合に出場する選手たちを支え、控え選手たちを鼓舞していった。
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