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「“負けろ”メールを送ったことも」涌井秀章が明かすダルビッシュとの“同級生”秘話「2人部屋で、お互い人見知りだし…」【インタビュー/2020年】

2024/06/12
侍ジャパンでも共闘したダルビッシュと涌井
34歳となっても、日米で共に圧巻の投球を披露した。高校時代に出会い、互いをライバルと認め合う2人は、いつか再び、先発投手として対戦する日を夢見ている。(初出:Number1014号ダルビッシュを語ろう 涌井秀章 「“負けろ”メールを送ったことも(笑)」)

 日本人メジャーリーガー初の最多勝。

 正直、羨ましい。日本ハム時代もこのタイトルを獲っていなかったことを考えると、「ちょっと、獲るの遅かったんじゃない?」くらいには思いますけどね。ダルビッシュにはメールで「おめでとう」って伝えました。そうしたら、「ありがとう」って返信をくれました。

 ダルビッシュの登板試合は、日本だと早朝が多いので、ライブではあまり観ないんです。でも、ハイライト動画だったり、ネット記事ではチェックしています。メジャーリーガーに対して偉そうなことは言えないですけど(笑)、今年はピッチングフォームのバランスが良かったんじゃないかなって思いましたね。1球、1球のフォームの再現率が高いから、いいパフォーマンスで投げ続けられたんじゃないですか。

 あいつは自分の体をちゃんと理解できているんですよね。例えばウエートトレーニングなんかは、人によって合う、合わないがはっきりしている部分があるんですけど、体を大きくしても、ちゃんと扱いきれる。それもパフォーマンスの向上に繋がっているんでしょうね。

 トレーニングだったり、食事面もしっかり管理しているから、みなさんはダルビッシュを「ストイック」と言ったりしますけど、実際そうなんだと思います。

 もともと、ピッチングに関しては頭がいいんです。探究心がすごいので、今の情報社会においていろんなものを調べて、試したりしていますよね。自分なんかは、新しいことに取り組むと「これは失敗したかな?」とか、後々、振り返ったりすることもある。あいつの場合は、情報処理能力がすごいんだと思います。

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photograph by AFLO

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