「短期決戦で悔いだけは残したくなかった」
ペナントレースを2位通過した西武・渡辺久信監督の思いは、CSファーストステージで、早めの継投になって表れた。ソフトバンクと1勝1敗で迎えた第3戦。2点ビハインドで迎えた9回のマウンドに守護神・涌井秀章を送った。センター秋山翔吾の連続好捕に助けられ、最後はスライダーで今宮健太を二塁フライに打ち取るも、試合には敗れた。今季の涌井の成績は1勝5敗30セーブ。セーブ王争いでは武田久に及ばなかったが、クローザーとしての役割をしっかり果たした。
昨年、9勝12敗と苦しいシーズンを送った涌井は今季に懸けていた。ところが開幕投手を務めたものの3連敗を喫し、早々と二軍落ち。さらにその後、女性とのトラブルを週刊誌に報じられ、球団から無期限の謹慎を命じられた。6月に謹慎処分が解け、抑えとして戦列に復帰した時のことを涌井はこう振り返っていた。
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photograph by NIKKAN SPORTS