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世界最高峰と言われるセリエAでプレーする新星は、持ち味の高いジャンプ力としなやかなフォームから繰り出す鋭いスパイクにさらに磨きをかけた。フィジカル面でも飛躍的な成長を見せるその秘密に迫る。
2021年12月に渡欧してからわずか4カ月で昨季は体重が6kg増えた。
「もともと(体重が)減るほうで。試合が続くと、すぐ落ちちゃうんです」
だからこそ、というわけではないが、とにかくよく食べ、日々鍛える。まさにその成果が現れていると高橋藍はほくそ笑む。2シーズン目を迎えたイタリアでのトレーニングが、着実にフィットしてきたのを実感していた。
「日本もイタリアも試合期でもウェイトトレーニングをするのは同じです。でも、頻度とかかる負荷は全然違う。日本では試合の2日前は調整で、軽く身体を動かしてボールの感覚を確かめるほうが多いですが、イタリアは2日前でもめちゃくちゃウェイトトレーニングをして、普通に追い込む。最初はきつかったですけど、続けるうちにパフォーマンスは確実に変わったし、筋肉量も増えた。目に見えて大きくなったと思うし、身体を守る頑丈な“鎧”がある。そういう感覚を強く持つようになりました」
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高校3年生だった'20年の春高バレーで優勝。東山高のエースで主将として活躍し、同じ年の2月に日本代表登録選手に初選出され、1年の延期を経て翌年の東京五輪に出場した。188cmと高さが武器となるバレーボール選手の中では、決して恵まれた体格ではない。それでも学生時代は相手ブロッカーを上回る跳躍力と、巧みな技術で圧倒してきたが日本代表に入れば「心技体」のバランスが整わなければ戦えない。
特に高橋が「自分に足りない」と実感したのが「体」の部分だった。
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photograph by Kiichi Matsumoto