#1039
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高橋藍が誓った飛躍、目標にする石川祐希の余裕「行きたい場所へ、なりたい自分になるために」<独占インタビュー/2021年>

2023/12/13
日本男子バレー界に彗星のごとく現れた超新星は、東京五輪の大舞台でも堂々たるプレーを見せ爪痕を残した。世界を経験したからこそ見えた景色、自らが歩むべき道とは―。(初出:Number1039号高橋藍[日本男子バレー超新星の誓い]「行きたい場所へ、なりたい自分になるために」)

 夏から秋へ季節は変わり、間もなく冬へ。「東京五輪」が巷の話題から少しずつ遠ざかる中、今なお注目を集める選手もいる。

 男子バレー日本代表、髙橋藍。

2001年9月2日、京都府生まれ。小学2年でバレーを始める。東山高3年時に全日本高校選手権で優勝し、その後、日本代表候補入り。'20年4月に日体大へ進学した。1年時に全日本インカレで準優勝。今夏、東京五輪に出場し、チームのベスト8に貢献。188cm、72kg ©金玖美
2001年9月2日、京都府生まれ。小学2年でバレーを始める。東山高3年時に全日本高校選手権で優勝し、その後、日本代表候補入り。'20年4月に日体大へ進学した。1年時に全日本インカレで準優勝。今夏、東京五輪に出場し、チームのベスト8に貢献。188cm、72kg ©金玖美

 五輪後、自身のインスタグラムのフォロワー数は90万人を超えた。他競技も含めた東京五輪の日本代表選手の中でもテニスの大坂なおみ、スケートボードの堀米雄斗、サッカーの久保建英に次ぐ4位。これだけでも堂々の数字だが、日本のみに留まらず、むしろタイで人気が爆発しているらしい。

「タイの選手からも『写真を撮ってほしい』と声をかけていただくことが多くて、オリンピックのボランティアにタイの方がいたので、何でですか? と聞いたんです。そうしたらタイのニュースでも取り上げられているらしくて。『タイの中では日本の“嵐”と同じぐらいのアイドルだよ』って(笑)。すべての人に応援してもらえるような存在になりたいと思っているので、すごく嬉しいです。もちろん、まだまだですけどね」

 五輪から2カ月が過ぎた10月、髙橋は日体大の選手として、関東大学男子バレー秋季リーグが行われる会場にいた。

 しかし、その場にいるとはいえ髙橋は秋季リーグにはほとんど出場せず、ユニフォームも着ていない。体調不良を危惧する声もあったが、心配はない。東京五輪を終えて間もなく、9月に千葉で開催された来秋の世界選手権予選を兼ねたアジア選手権まで続いたハードな代表シーズンのリカバリーと、体力、筋力強化を目的にしたトレーニングに取り組んできた。

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photograph by 金玖美
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