スコットランドの終盤の猛攻を振り切り、グループ首位通過を決めた歴史的一戦。2人の頭脳がWインタビューで明かす、日本ラグビーが凝縮された80分の激闘のすべて。(初出:Number993&994号[司令塔2人が徹底解説] 田村優・田中史朗「我々はいかにスコットランドを倒したか」)
日本ラグビー初のW杯8強入りを決めた永遠の金字塔―。ラグビーW杯日本大会、プール最終戦、日本対スコットランド。
台風19号の影響で開催が危ぶまれたが、10月13日、関係者の尽力により、横浜国際総合競技場にホイッスルは鳴った。
あの日の目映いピッチで、選手たちは何を感じ、何を見たのか。
先発したSO田村優、途中出場のSH田中史朗が、歴史的一戦の舞台裏を、試合映像を観ながら明かしてくれた。
田村 スコットランド戦は、多くの人の協力があって開催された試合でした。「やらなきゃいけない」という思いでした。雰囲気も凄かった。
田中 試合前からリーチ(マイケル)が「台風の被害に遭われた方々に勇気を届けよう」という話をしていました。スコットランドに勝ってベスト8に行ってこそ、いろんな人に勇気を届けられると。絶対に試合はやりたかったですね。
「ポイントは関係なく、相手をボコボコにしよう」
田村 この試合のゲームプランの大枠は、ポゼッションを高めること。(アタックコーチの)トニー・ブラウンは誰よりも対戦相手を研究していて、日本の強みを最大限、引き出してくれました。
試合前の時点で日本の勝ち点は14、スコットランドは10。引き分け以上は無条件通過、負けてもボーナスポイント2点で1位
通過。敗れて勝ち点が並んだ場合は、プール戦敗退が決まるという状況だった。
田村 リーチは「ポイントは関係なく、相手をボコボコにしよう」と言っていました。でも、リーチが言わなくても、他の誰かが同じことを言っていたと思いますよ。
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photograph by Hideki Sugiyama