#920
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石川祐希が語る“予想外のデビュー戦”とカフェ店員の「ユウキ、明日も取材なの?」《短期集中連載「イタリアで、強くなる」①》
2023/10/08
バレーボール全日本男子エースの石川祐希が、2度目のイタリア・セリエAでプレーしている。結果を求め、奮闘する異国での挑戦。21歳の新たなる戦いの日々に密着する。(初出:Number920号石川祐希 イタリアで、強くなる。予想外のデビュー戦)
1月15日。イタリアプロリーグ・セリエA、11位のトップバレーラティーナが6位のモンツァに2セットを先取し、23─15と大量リードを得た第3セット終盤、チームの指揮を執るダニエレ・バニョーリ監督が1人の選手を呼んだ。
「ユウキ、行くぞ」
本拠地のパラ・ビアンキーニに詰めかけた観衆から大歓声が沸き起こる。
「ユウキ、ユウキ、ユウキ!」
その後、ラティーナが1点追加し、24─15。マッチポイントを迎えたところで、ミドルブロッカーのジット・カルメロに代わって、ピンチサーバーとして石川祐希がコートに入る。
「少しトスが前に出すぎた」というサーブが決勝点を誘う。ラティーナに合流して1カ月、背番号14の日本人ルーキーのデビュー戦は、3─0の勝利で幕を開けた。
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photograph by Takahisa Hirano