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[日米リモート対談]高山善廣×中邑真輔「ずっともがいて生きてきた」

2022/07/16
'10年1月、東京ドームでの6年ぶりの対戦ではお互いが得意のヒザ蹴りを連発。中邑がIWGP王座を死守した
ドン・フライ戦に象徴される魂の闘いで熱狂を呼んだ先輩と、アメリカへ乗り込み、丸6年も活躍を続ける後輩が語り合う。総合格闘技の経験、挑戦の理由、WWEのプロレスとは――。

 2016年に新日本プロレスからWWEに移籍し、SMACKDOWNのトップレスラーとして活躍し続ける中邑真輔。2017年5月、試合中に頭部を強打して頸髄完全損傷という重傷を負い、東京都内の施設でいまだ闘病とリハビリ生活を送る高山善廣。中邑がデビューした頃、高山はプロレス界のトップレスラーであり、とてつもなく高い壁だった。そして高山にとって中邑は、自身が叶えるはずだったWWEでの活躍を実現した誇らしい後輩だ。

 ふたりの共通点は2000年代前半、プロレスラーの強さを証明するためにMMA(総合格闘技)にも挑戦していたこと。世界中で今もなお語り継がれるPRIDEでの高山vsドン・フライ戦から今年でちょうど20年。世界的なスーパースターとなった中邑と、世界中から崇められるレジェンドである高山のリモートによるスペシャル対談が実現した。

中邑 高山さん、お疲れさまです!

高山 おっ、スーパースター。ひさしぶりだね。中邑君はアメリカに行ってもう6年くらいでしょ。WWEでずっとレギュラーで居続けてるってのが凄いよね。

中邑 基本的には毎週テレビに出るレギュラーのポジションではあって、なかなかタイトルマッチは組まれないですけど、メインストーリーに絡んだり絡まなかったりみたいな感じですね。

高山 いや、普通にSMACKDOWNのレギュラーでやってるのが凄いんだって。

中邑 確かに新進気鋭のレスラーが来ても、ある程度プッシュが終わったら消えていく奴も多かったりして、長く定着することがとても難しい世界ですね。だから結局、毎回出ているレギュラーメンバーはあまり変わらないわけですけど、そこに入り込んでくるのは厳しいと思います。

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photograph by Essei Hara

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