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《インタビュー》栗山巧が明かすライオンズに「残り続けた理由」と2000安打を生んだ“黄金時代”の伝統「ドライな時代にはなっていますけど…」

2026/04/14
獅子のレジェンドが今季を節目にユニホームを脱ぐ。なぜ男はプロ野球人生を西武一筋で締めくくるのか。25年の歩みと、胸に秘めたファンへの思いを明かす。(原題:[集大成のシーズンへ]栗山巧「僕がライオンズに残り続けた理由」)

 栗山巧はインタビュー部屋に入るや否や、同席していた初対面のカメラマンを気遣い始めた。

「髪の毛、なんかやってきた方が良かったですか?」

 帽子を脱いだ状態での撮影をお願いされると、「もちろん大丈夫です」と笑顔で快諾。さらにワックスやジェルで整えていない無造作ヘアでは撮影者に申し訳ないと、手間を買って出たのである。

「ちょっと……5分ぐらい待ってもらってもいいですか?」

 予告通りの時間が過ぎた頃、男はビシッと髪型を決めて戻ってきた。

 西武一筋のプロ25年目。チームを背負い続けてきた責任感は取材や撮影の現場でも変わらない。

 42歳になったフランチャイズプレーヤーは最初、「チームの顔」という立場を崩すことなく、丁寧に言葉を紡ぎ始めた。

異例のYouTube緊急生配信

 昨年11月24日、契約更改後の会見で1年後の現役引退を表明した。

「わたくし栗山巧は2026年シーズン、僕自身の25年目を迎えるシーズンで、締めくくりのシーズンとさせていただくことを報告します」

 西武のみならず球界を代表する打撃職人の決断は野球界に衝撃を与えた。

 ユニホームを脱ぐ1年前の発表はNPBの長い歴史を紐解いても極めて珍しい。その会見を球団公式YouTubeで緊急生配信するという手法もまた異例だった。

 午後3時30分頃からの配信は当日の午前9時31分に急きょ発表されたにも関わらず、2万人近くが視聴した。誰よりも早くファンに思いを届けるという形は栗山自身が提案したのだという。

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photograph by Shunsuke Mizukami

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