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「地域密着」――地元を知るのも、稽古の一部。

2021/09/20
7月27日、荒磯部屋が建設される茨城県阿見町で行われた地鎮祭
元横綱稀勢の里の荒磯親方が、田子ノ浦部屋から独立し、「荒磯部屋」を8月1日に開いた。茨城県阿見町に建設中の部屋自体の完成は来年5月で、現在は筑波大学に仮土俵を設けて4人の弟子の指導を開始している。伝統を守りつつ先進的な取り組みにも挑む部屋の完成までを追う本連載。第1回は、35歳の親方が描く「青写真」に迫る。

 おかげさまで、みなさんの協力を得て、新しく部屋を開くことが出来ました。7月27日には阿見町で地鎮祭を行い、8月に入ってからは、生活のスケジュールやルール作りに追われ、怒濤の日々が続いています。

 どんな部屋を作りたいですか? と問われれば、力士たちの向上心にあふれ、活気のある部屋を作っていきたい。その結果として関取が誕生し、役力士が育ってくれればうれしいですから。まず、夢がスタートしたというところですね。

 親方の役目とは、弟子の発掘から育成、予算管理や後援者の方々との連係など、相撲部屋の経営に関わるすべての責任者だと思っています。その意味では、体がひとつでは足りないことを実感する日々です。

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photograph by 荒磯部屋

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