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“考える相撲”を実現する部屋に。

2022/06/27
完成披露直前、稽古場では土俵づくりが行われていた。左奥に見えるのは太さ、硬さ、質感に至るまで親方がこだわった「最高の鉄砲柱」
昨年夏から1年弱、部屋づくりの過程に密着してきた本連載。最終回のインタビューは完成目前の二所ノ関部屋で行われた。親方自ら解説する新たな「城」と、思い描く指導方針とは――。

 茨城県にあるひたち野うしく駅から歩いて10分ほど。すると、敷地1800坪の大きな土地に勇壮な緑色の屋根が見えてきた。

 落成を迎えた二所ノ関部屋だ。

 完成間近の部屋で行われたインタビューで、親方は建物に込められた意図、そして弟子の育成について熱く語り始めた。

◆◆◆

 2022年6月5日は、後援者のみなさんに新しい部屋の披露目となりました。これも関係者のみなさんのご尽力の賜物と感謝するばかりですが、ようやく自分の「城」が出来たという感じです。

 部屋に来ていただくと、まず目に入ってくる屋根ですが、これは両国国技館と同じ色としました。茨城にあるこの部屋と、両国が結ばれているというイメージです。

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photograph by Manami Takahashi

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