この夏も感染症の嵐が吹き荒れた中、獅子奮迅の活躍を見せたのが新日本の看板・棚橋弘至だ。44歳。まだ錆びついてはいなかった。
延期開催となった7月25日の東京ドーム大会。メインは王者・鷹木信悟vs.挑戦者・飯伏幸太のIWGP世界ヘビー級選手権試合となるはずだった。ところが大会を目前にして、飯伏の誤嚥性肺炎が判明。欠場する羽目になった。
慌てたのはフロントと現場だ。大ピンチの中、7月24日の名古屋大会で「準備できてまーす!」と、翌日のメイン出陣に名乗り出たのが棚橋だった。その機転と勇気が新日本の危機を救った。
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