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《個性派指揮官》ブルージェイズのシュナイダー監督、ブリュワーズのマーフィー監督…敵将が“スター軍団”ドジャース相手に見せた矜持とは?
誰かが勝つとき、誰かは負ける。ポストシーズンでドジャースを相手に熱く戦った敵将の姿もまた、多くの人の印象に残っただろう。中でもブルージェイズのジョン・シュナイダー監督と、ブリュワーズのパット・マーフィー監督に迫りたい。
ワールドシリーズでドジャースを最後の最後まで追い詰めながら、3勝4敗で惜しくも敗退したブルージェイズのシュナイダー監督は45歳。現役時代のポジションは捕手だった。2002年にブルージェイズから13巡目と下位で指名されたが、メジャー経験のないまま'07年に選手生活を終えると、指導者に転身した。'09年に29歳でブルージェイズ傘下ルーキーリーグの監督になり、その後も組織内のマイナーの4チームを指揮し、結果を出してきた。だから、ブルージェイズ生え抜きのブラディミール・ゲレーロJr.やボー・ビシェットらとは、お互いの下積み時代からよく知りつくした仲であり、彼らの兄貴分のような存在だ。また、小学生の息子が2人いる。シリーズ中も本拠地の練習日にはキャッチボールの相手をしていて、ひりひりする戦いの日々のなかでも、子どもと味わう野球の素朴な楽しさがそばにあった。
ベンチコーチだった'22年途中に監督代行となり、そのオフに正式に監督に昇格。マイナーからの叩き上げとはいえ、メジャーリーグの監督としての経験はまだ浅い。

これまでにいくつかの手痛い経験もしている。そのひとつが菊池雄星(現・エンゼルス)が所属していた'23年のワイルドカードシリーズだ。ツインズとの第2戦、 ほぼ完ぺきな投球をしていた先発右腕のホセ・ベリオスが4回に先頭打者に四球を与えたところで、シュナイダーは動いた。次打者に左のマックス・ケプラーを迎え、左腕の菊池を投入したが、菊池は2本のヒットで得点を許し、0-2で敗退となった。
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