語り継がれる名勝負をその演者のひとり、審判が振り返る。彼しか知らない新たな景色が見えてくる。
2002年 第33回春の高校バレー 女子決勝
成徳学園 3対1 三田尻女子
3月26日/代々木第一体育館
栗原を擁し連覇を狙う三田尻女子(現誠英)と大山姉妹と荒木を軸に初優勝を目指す成徳学園(現下北沢成徳)が決勝で激突。序盤から接戦となるが、タレント揃いの成徳が徐々に優位に立ち3-1で勝利。ともに32本のスパイクを決めた“メグ・カナ”は揃って日本代表入りし翌年のW杯に出場。
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2002年の全国高校バレーボール選抜優勝大会(以下春高バレー)の女子決勝・成徳学園対三田尻女子の主審に指名されたのは決勝の2日前のことでした。両校の試合は何度か見ていたのですが、初進出の成徳と前年度優勝の三田尻との対決はハイレベルな戦いが予想されました。担当を告げられたときは、主審として最低限注意すべきことを頭に入れ、見たままをナチュラルにジャッジしよう、と考えていました。
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