天真爛漫、という言葉は浅田真央を形容する時によく使われる。無邪気な笑顔と天然な発言が印象的な愛らしい女性というのも、確かに彼女の一面ではある。
だが、私が選手としての浅田について覚えているのは、ネガティブなことは決して言わなかった、ということだ。キャリアの早い時期に認められたアスリートは、若いだけに失言もありがちだ。それもご愛敬だが、あれだけ報道された浅田については覚えがない。自分の戦績や状態のことはもちろん、勝ちにこだわるアスリートにはありがちなジャッジ批判や、ほかの選手への対抗意識を口にすることもなかった。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Sports Graphic Number