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トルシエも信頼した明神智和。 チームを光らせる名手が引退。

2019/12/20
今季は8試合に出場した明神。シドニー五輪、日韓W杯等で日本代表を務め、A代表通算26試合3ゴールを記録した。

 名バイプレーヤーがスパイクを脱ぐ。明神智和、41歳。J3長野パルセイロで3シーズン目を終え、契約更新のオファーを断って引退を決断したという。

 彼を語るにおいてはフィリップ・トルシエが日本代表を率いた際に表現した「8人の明神と3人の個性派がいればチームは完成する」が最もしっくりくる。戦術に忠実で、一切手を抜くことがない。ムラもない。“計算できる人”はどこにいっても重宝された。

 胸に刻んだ試合がある。

 2001年3月、アウェーで臨んだフランス戦。雨のなか、前回のワールドカップ覇者にまったく歯が立たなかった0-5の完敗劇は「サンドニの悲劇」と称された。右サイドで出場した明神も途方に暮れるしかなかった。

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photograph by Getty Images

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