アムステルダムのフェルナンド・ジョレンテを見ただろうか。195cmの長身を活かしたポストプレーで存在感を放つ、我らがトッテナム・ホットスパーのFWだ。時にガックリな凡ミスをやらかしつつも、いぶし銀の活躍を見せる。前線の密集地に張ってボールを収め、アタッカー陣を活かすその姿なしでは、クラブ史上初のCL決勝はなかっただろう。惜敗した決勝では十数分の出場に留まったが、応援のため門前仲町に集結した日本のスパーズファン200名はその起用を喜び、一層歌声を張り上げたものだ。
レスター優勝時の岡崎慎司しかり、こういう選手は日本人好みだ。そんな「前線での献身性」が好きな人には、本書の著者、小倉純二氏の活動に感じ入るものがあるはずである。
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photograph by Sports Graphic Number