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ある時は准教授、ある時は詩人。 異色マッチメーカーの正体は? ~ボクシングの「いい試合」を決める男~

2018/10/17
帝拳ジムで村田諒太(左)と会話を交わすグッドマン(右)。亀田興毅の韓国での一戦をマッチメークしたこともある。

 ボクシング・ビジネスの中で、マッチメーカーほど割の合わない仕事はないのではないか。プロモーターから依頼された選手の対戦相手を探す。ファンが喜ぶ好カードが成立するのは稀で、「楽な相手を頼む」と言われて呼んだ選手が不甲斐なく倒されると「ミスマッチ!」のヤジも飛ぶ。小さな試合では手取りも選手の報酬の1割が相場だから労多くしてなんとやらの世界である。

 それでもこの業界には欠かすことのできない存在だ。ここで異色の経歴を持つマッチメーカーを紹介したい。ローレン・グッドマン氏。50歳、生まれは米国カンザス州ウィチタ。今のところ日本ボクシング界でも知る人ぞ知る程度の存在だが、8月に大竹秀典がアリゾナで世界挑戦した試合も含め多くの試合を手掛けている。

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photograph by Makoto Maeda

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