お世辞にも似合っているとは言えなかった。長友佑都の金髪である。だが、オシャレや注目を浴びるために染め上げたわけじゃない。チームを盛り上げ、明るく照らすためだ。ロシアワールドカップ本大会前、SNSにて「スーパーサイヤ人になってチーム救いたい」とつづっていた。その決意の頑強を人々は後に思い知ることになる。
左サイドで躍動するブロンドヘア(ゴールデンヘアと呼ぶべきか)は、まさに希望の光となった。闘志丸出しのコロンビア戦、反撃の機運をつくったセネガル戦。柴崎岳のパスに合わせて裏を取り、「ミス」を「スーパー」に変えたトラップで乾貴士のゴールをアシストした。2度追いついての価値あるドロー。試合後、声を弾ませる彼がいた。
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photograph by Getty Images