1919年のワールドシリーズでホワイトソックスの8選手が八百長にかかわった。“ブラックソックス・スキャンダル”と呼ばれるこの事件は球界幹部が急きょ創った独裁者、コミッショナーによる8選手の永久追放で幕引きとなった。シリーズで最高の打率を残した“シューレス”・ジョー・ジャクソンに八百長が信じられない少年ファンが「嘘だと言ってよ、ジョー」と訴えたという伝説を象徴にして、事件は苦さと感傷を交えて伝えられた。だが、実相はどうだったのか。野球とカネ、野球と裏社会の関係がむき出しになった時代と球界群像を生々しく語り、本書は複雑な事件の全貌を明らかにした。元コミッショナー、フェイ・ビンセント氏は「球界の恥部を解剖し尽くした」一冊と評した。
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photograph by Sports Graphic Number