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「頭が壊れる!」英語が全然ダメだった山本由伸に“全世界感動”のMVPスピーチを可能にさせた「年間100回レッスン」の中身とは《語学コーチが秘話を公開》
トロントの死闘から2日経った11月3日、ドジャースの地元ロサンゼルスは祝祭ムードに包まれた。優勝パレードに続いて始まったセレブレーション。ブルーに染まったドジャー・スタジアムを、誰よりも沸かせたのはこの男だった。
「地球上で誰よりもやさしく、誰よりもイケてる男。私が見てきた身長178cmの中でもっとも背が高い男、そして彼はワールドシリーズのMVPだ!」
MCがマイクを託したのは、そう、山本由伸である。喝采を浴びながらステージ中央に歩み出たエースは、サングラスをかけてスピーチを始める。
Buenas tardes.
You know what?
Losing isn’t an option!
Thank you, my teammates, my coaches, our amazing staff, and all the fans.
We did it together.
I love the Dodgers, I love Los Angeles.
ありがとう!
日本語に訳すと、こうなる。
こんにちは。
みんなも知っているよね。
負けるという選択肢はない!
チームメイト、コーチ、素晴らしいスタッフ、そしてファンのみんな、ありがとう。
ぼくたちは一緒に成し遂げた。
ぼくはドジャースを愛しています。そしてロサンゼルスを愛しています。
ありがとう!
1分に満たない短いスピーチ。しかしスペイン語、英語、日本語が盛り込まれたそれは、ドジャースというチーム、野球というスポーツ、そしてアメリカという国の枠を越えて多くの人々の心を揺さぶった。
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