この春に全国各地で行われた大学のリーグ戦で、京都大、名古屋大の本格派投手が話題になった。「文武両道」というマスコミ受けする観点で騒がれたためその実力を当初は疑ったが、大学日本代表選考合宿中の紅白戦に登板した田中英祐(京都大)と七原優介(名古屋大)を実際に見て、無名の高校時代を過ごしたとは思えない迫力あるピッチングに目をみはった。
東京で話題を集めたのは東大の76連敗である。他校が有名球児を推薦制度で獲得できるのに対して、東大にはそういう恩恵がない。唯一、野球部による受験指導が対策と呼べるものだが、東大志望の有望選手が増えなければ受験対策も絵に描いた餅に終わる。
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photograph by NIKKAN SPORTS