スティーブ・カーがゴールデンステイト・ウォリアーズのヘッドコーチに就くと発表になったとき、誰もが驚いた。コーチ経験がまったくない彼が、ウォリアーズから5年2500万ドルという高額サラリーの契約を得たことも驚きだったが、それ以上に、ニューヨーク・ニックスのヘッドコーチの座を蹴ったことが驚きだった。恩師でニックス球団社長のフィル・ジャクソンの熱烈な誘いを受けるものと、誰もが思っていたのだ。
もっとも、理由を聞くと意外でも何でもなかった。第一に、大学と高校に通う娘や息子たちと同じカリフォルニアのチームで、家族が行き来しやすいこと。子供が小さいうちはコーチという夢を後回しにしてきたほどの家族思いの彼らしい理由だ。
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