決戦となったイタリアGPでS・ベッテルが2位のF・アロンソを5.467秒差で退け、222点とさらにリードを広げた。ベッテルは今季12戦6勝と勝率5割のハイペースで、ライバル勢を突き放し、V4に向けさらに加速した。
53点差のアロンソは、残り7戦を仮に全勝しても、ベッテルが2位で続いてきたら逆転できない。自力Vは困難で、相手のリタイアや下位転落を期待するほかなくなった。勝負師アロンソはまだ完全に諦めてはいないが、レッドブル・ルノーを抜き去るだけの戦力がフェラーリにはないと言わざるを得ない。
フェラーリは、モンツァでの母国戦を前に、空力性能の改善を行なっている。しかし、中盤戦で先行されたメルセデスやロータスは抜いたものの、大敵を捕らえるまでには至らなかった。
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