突如の激震で、団体に亀裂が入った。ノアの絶対エース、小橋建太が第2の人生に舵を切ったのだ。2013年に向けて身を削る45歳の決断だった。
昨年12月9日、東京・両国国技館大会。第5試合終了後、自分のテーマ曲「GRAND SWORD」を背に入場したオレンジのネクタイにスーツ姿の小橋。
「まず、最初に言っておきたいことがあります。一部で報道されたノアからの戦力外通知、解雇などというのは一切ありません」
マイクを持って一呼吸。
「ですが、実は4年前から首(頸椎)の影響で左腕、左足に力が入らなくなってきていました。医師から緊急手術するか、引退するか、どちらか決めてほしいと言われました。今年7月に思い切って首を手術しました。ここまで復活を目指し、がんばってきました。しかし、依然として状態は悪く、ここにきて私自身、完全復活は無理だと判断して……」
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photograph by NIKKAN SPORTS