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推察力と責任感で劣勢覆し、 可夢偉が自己最高4位に。 ~F1通算50戦目、成長見せた一戦~

小林(手前)と同僚のペレスはそれぞれ12番、17番手スタートから4、6位まで登り詰めた。

 この「4位」は表彰台に匹敵するくらい価値がある――。

 第10戦ドイツGP決勝で50戦目を迎えた小林可夢偉は、昨年モナコGPと今年スペインGPに続く自己ベスト・タイの5位でゴール。約2時間後、2位S・ベッテルがJ・バトンをコース外で追い越したプレーに関して、レースタイムに20秒加算のペナルティーを科された。ベッテルから18.193秒遅れだった小林は、この裁定により正式結果4位とされ、くぎりの50戦目にして自己ベストを更新。また、レース中盤には最速ラップを複数周回でマークした。

 母国でメルセデス勢のM・シューマッハーが最速ラップ1位、N・ロズベルグが3位となったが、3回ストップでスプリント走行に徹したベストタイムだ。2回作戦の小林は、同じ作戦で勝利したF・アロンソの2位タイムにわずか0.117秒差の4位。レースペースの実力測定をすれば彼のザウバーはフェラーリに最も近い2位レベルにあったと思う。

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photograph by AFLO

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