日本ではサッカー選手の本が一大ブームとなっているが、スペインでは一風変わった「サッカー本」が次々と出版され、話題を呼んでいる。
まずはベティスの監督ペペ・メルが書いた『El Mentiroso』だ。内容はあるアンティーク収集家が盗まれた古文書とかかわったことで、次々と危機にさらされるという歴史ミステリー。バチカンも登場するため、どことなく『ダ・ヴィンチ・コード』の匂いも漂うが、版元によると「内容は全く異なる」そうだ。
メルは「練習を終え、家に帰ってから小説を書くのが楽しみ」と執筆への熱意を語っている。彼はラージョ・バジェカーノとベティスの監督を務めながら4年をかけ同作を書き上げたが、今季出版された時期には両チームともに予想外の躍進を見せた。ファンの間ではこの本が幸運を呼んだのではとも言われ、版元によると売り上げも好調だという。
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photograph by Shin Toyofuku