文部科学省指導のもと、異例の「技量審査場所」と銘打たれ、関係者の誰もが不安を抱えたままに幕を開けた、5月大相撲本場所。蓋を開ければ、入場無料ゆえ、1万1000人収容の国技館で連日6000人以上の入場者数を数え、ときには通常の本場所よりも客入りの多い日も。2月の八百長問題発覚後から、3月の春場所中止を経て、稽古だけに励まざるを得なかった力士たちが、土俵際の攻防の多い力の入った相撲を見せてくれた。千秋楽結びの一番は、すでに栃ノ心に1差で優勝を決めていた白鵬を、手負いの大関魁皇が下した大一番。大歓声とともに座布団が宙に舞った。
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photograph by KYODO