東日本大震災の影響で延期されていた日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)は、4月29日に開幕する。
本拠地のJヴィレッジが使用できない東京電力女子サッカー部マリーゼは、今季の参加を辞退。また延期分のカードを実施するため、リーグカップ戦は中止されることとなった。これまでとは様相が違う今季のなでしこリーグだが、6月から9月にかけて女子W杯とロンドン五輪アジア予選が控えており、実はいつになく見どころ満載のシーズンでもある。
INAC神戸レオネッサの前に立ちはだかるのは、浦和か日テレか。
まずは優勝争い。多くの人が認める筆頭候補が、ケタ外れの補強を行なったINAC神戸レオネッサである。もともと昨季の全日本女子選手権を制した力を持つチームに、日テレ・ベレーザから澤穂希、大野忍、近賀ゆかりといったなでしこジャパンの主力が加入。所属選手全員がサッカーだけに打ち込める、リーグ唯一の実質的なプロ環境も持っている。焦点はI神戸が優勝できるかではなく、彼女たちがいかなる質のサッカーでどれほど独走できるかにあるとさえ言える。
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photograph by KYODO