昨年末、竹下佳江に今、何を一番考えながらプレーしているかを聞いた時、少し意外な答えが返ってきた。11月に世界選手権で銅メダルを獲得し、32年ぶりに全日本女子は表彰台に上った。V・プレミアリーグが開幕したのは、それからわずか2週間後。フィジカル、メンタルのコンディションを維持する難しさについてだろうと予想していた。
「ボールがモルテンに変わったので、手に入った時の感覚が違う。トスアップの時に、一番神経をつかいます」
Vリーグは、オフィシャルサプライヤーとしてミカサ、モルテンと契約し、一年ごとに男女を入れ替えながら使うことになっている。今季の女子使用球は、モルテン。ただし、Vリーグ期間中の12月に開催された皇后杯は、ミカサ。また、国際バレーボール連盟の主催する大会は2016年までミカサを使うことが決まっている。コンビプレーを操るセッターの竹下を始め選手たちには、ボールが変わることが大きな負担になっている。
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photograph by Michi Ishijima