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「氷上で1回転!」紀平梨花&西山真瑚がアイスダンスで成功させた“まさかの新技”…“りかしん”の進化とは?「本物の愛だよって見せる演技を」 

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野口美惠

野口美惠Yoshie Noguchi

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photograph byShigeki Yamamoto

posted2026/11/08 17:01

「氷上で1回転!」紀平梨花&西山真瑚がアイスダンスで成功させた“まさかの新技”…“りかしん”の進化とは?「本物の愛だよって見せる演技を」<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

東日本選手権で3位となった“りかしん”こと紀平梨花&西山真瑚組

「シングル競技の演技だったら、ジャッジと観客の皆さんに表現することがすべてになると思うんですけれど、アイスダンスはそれだけじゃなくて、 2人がお互いに表現し合うという面があるんです。お互いにダンスを見せ合って、相手に向かって感情を出したり、相手の演技を観て何かを感じたり。そういう部分も大切にして、練習してきました」

 一人で演技する場合、それが恋愛の曲だとしても、ジャッジや観客にむけて感情を伝える。しかしアイスダンスでは、隣にいるパートナーとの物語なのだ。

「フリーダンスは、本当に深くて濃い愛の物語です。亡くなっていく恋人への愛がテーマで、難しい感情ですが、その悲しい愛をいかに2人で交わし合うかというコネクションを大切にして、練習してきました」

「本物の愛だよ」って見せるような演技

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 紀平がそう語ると、西山もちょっと照れたように話す。

「例えば、テッサ(・ヴァーチュ)&スコット(・モイヤ)や、(ロランス・フルニエ・)ボードリー&(ギヨーム)シゼロンといった五輪金メダリストの方々は、プライベートでは本当は付き合っていなくても、愛のテーマのプログラムを演じると『本当は付き合ってるんじゃないの?』と思わせるような演技をします。観ている人に『この2人めっちゃ素敵』『このカップルがいい!』と思ってもらえるような演技がしたい。『偽物だけど、本物の愛だよ』って見せるような演技をしたいと思います。あ、なんだか難しいことを言っちゃった(笑)」

 身体芸術の世界ならではともいえる「愛の表現」に挑む、2人の試行錯誤が窺えるような言葉だった。

 その感情表現へのアプローチが、フリーダンス本番では見事に現れた。2人の距離感はグッと近づき、スピードや加速の感覚もピタリと一致。プログラムに溶け込むように、一体となる演技を見せた。フィニッシュポーズを解くと、2人でうなずきながらハイタッチ。得点は、フリー99.53点、総合165.32点で、僅差で、櫛田&島田組の次点となった。

【次ページ】 2カ月前から"飛躍的な成長”

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