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「氷上で1回転!」紀平梨花&西山真瑚がアイスダンスで成功させた“まさかの新技”…“りかしん”の進化とは?「本物の愛だよって見せる演技を」
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野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byShigeki Yamamoto
posted2026/11/08 17:01
東日本選手権で3位となった“りかしん”こと紀平梨花&西山真瑚組
「モントリオールで一緒に練習している世界トップの方々は、すごい大きなアクロバットを取り入れている方が結構いらっしゃるんです。それで『私たちも最後に行くにつれてどんどん盛り上げていけるといいな』という思いで、色々な動画を観たり、話し合って、難しいアクロバティックな技のアイデアを出しました」(紀平)
まずは陸の上で、リフトの先生と共に練習。しかし陸上では出来るようになっても、氷上でトライするには勇気が必要だった。西山は言う。
「氷上に行ったらすごく怖くて『いつ初挑戦しようか』とためらっていました。そんな時に、ローマン(・アグノエル)先生から『お前たちは出来るから、やれ』と言われて、無理やりやらされて……。そしたら『意外とできるじゃん』という感じだったんです」
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隣にいた紀平も、苦笑いしながら続ける。
「氷上に至るまでは、ちょっと怖いと思っていました。でも一度成功してからも、ウォーミングアップや練習後に『試合で入れるかどうか分からないけれど、練習はしておこう』みたいな感じで、たまに挑戦していました。ミスしたら頭を打っちゃうので……。毎日練習するまでには2週間ぐらいかかり、徐々に良い感覚になってきて『試合でやろう』ということになりました」
自分たちの強みは「梨花ちゃんの身体能力の高さ」
迎えたリズムダンス本番。冒頭では、紀平がループジャンプをして西山に跳び乗る、軽やかなリフトを披露。さらに演技最後のクリエイティブダンスで、アクロバティックな新技を成功させると、会場から大歓声が起きた。
「やっぱり、自分たちの強みの一つが、梨花ちゃんの身体能力の高さ。アクロバティックなことでもっと難しいものを披露したいなっていう思いで、今回の新技を組み込むことが出来ました」(西山)
キス&クライで2人は「点数出て、お願い!」と声に出して祈る。得点は65.79点で、木下グループ杯よりも4.42点もアップ。しかも吉田&森田組に次ぐ、2位発進となった。
「2シーズン目にして、私たちの強みの部分が、他の長年のカップルと比べてあまり劣らなくなってきたかなと思います。取り組んできたことが点数に現れて、自信になりました」(紀平)
フリーダンス「いかに感情を表現するか」
翌日のフリーダンスはシャンソンの『小雀に捧げる歌』と『Mon Dieu』。「愛する人の死」をテーマにした深い物語を、氷上に紡ぎ出すプログラムだ。2人は木下グループ杯以降、「いかに感情を表現するか」にこだわって練習した。
新しい技術に慣れることで精一杯だった昨季に比べ、今季は「感情表現」という段階に意識を向ける。そのコツを西山は、「2人の間での演技の見せあい」だと説明した。


