- #1
- #2
猛牛のささやきBACK NUMBER
「2年で延べ12人」オリックスで相次ぐトミー・ジョン手術…“2度目”に踏み切った小木田敦也とWBC世界一メンバー宇田川優希が語る復帰までのリアル
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byHideki Sugiyama,KYODO
posted2026/11/08 11:04
2023年のリーグ3連覇に貢献した宇田川優希と小木田敦也。一軍のマウンドから2年以上遠ざかっている
同じように復帰を目指しながら、悩みを共有できない孤独。昨年オフに育成契約となり、12月には骨片除去手術、今年3月には骨棘切除術を受けたが状況は改善せず。認めるのもつらいことだが、手術がうまくいかなかったと考えるより他なかった。
「キツかったですね。ムダといえばムダな時間を過ごしてしまったんで……」
今年7月、2度目のトミー・ジョン手術を受けた。
ADVERTISEMENT
「今回は輝星と同じところで、(自身の体から移植した靱帯を人工靱帯で補強する)ハイブリッドでやってもらいました。わがままなのかもしれないですけど、(球団に)お願いをして。1回目の時とは、初期段階というか、リハビリの入りがまったく違いました。痛くなかった。今は順調です。“やっと”という感じですね。
もう自分を信じてやるだけだなと思っています。球団が残してくださっているので、ちゃんと復帰することが恩返しになるかなと。まず一軍のマウンドに戻ることを目標に頑張っています」
最後に一軍で投げてから2年半が経っている。「長いですね」と苦笑しながらも、今は明るい未来を信じて前に進んでいる。
実戦から遠ざかる宇田川
ほぼ同時期に手術した吉田や東山玲士は今季一軍で登板を果たしたが、宇田川も小木田と同じく、2024年9月以来一軍登板はない。
宇田川は手術から約1年が経った今年3月、二軍の練習試合で実戦復帰し、5月には二軍公式戦にも登板。しかし投げるたびに再調整が必要で、7月15日の練習試合以来、実戦から遠ざかっている。
「試合復帰までは約1年ですけど、体にしっかり馴染んで、違和感がなくなるまでには1年半から2年かかると言われていました。やっぱり1年じゃ無理なんだなと、試合復帰した時にわかりました。うまくいかないことが多かったですね。いい状態でマウンドに上がるんですけど、やっぱり試合になると出力が上がるので、肘がその出力に耐えきれずに張ったり、神経症状が出たり、その繰り返しでした。155kmとか156kmとか出ていたんですけど、球速が出る分、難しいのかなって」
それでも足りない部分を強化しながら少しずつ状態を上げてきた。10月にはブルペンでまた力強いミット音を響かせていた。


