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ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
「選手がキラキラして見えましたよ」“驚きの転身”を発表した元DeNA三嶋一輝が古巣の戦いぶりに思ったコト「足りないなにか、を追求してほしい」
posted2026/11/06 17:00
昨季で現役を退き、多忙に過ごしていた三嶋。下剋上で日本シリーズ進出を果たした古巣の戦いぶりをどう見たのか
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
Wataru Sato
枯れ草が目立つ晩秋の河川敷。全長300ヤードに満たないコンパクトなゴルフ練習場に、元横浜DeNAベイスターズの三嶋一輝の姿はあった。
鋭いスイングで振り抜かれた小さなボールが美しい軌道を描き、音を立て空気を切り裂いていく。何度もアドレスを取り直し、三嶋は集中し、果てることなくスイングを繰り返していた。
そして、しばらく経ってこちらに気づくと「悪くないでしょ!?」と言って微笑んだ。クローザー時代の試合を勝利で締めくくったときを想起させるいい表情。そこには覚悟を決めた者ならではの、希望に満ちた晴れやかさが漂っていた。
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36歳の三嶋は、ゴルフのプロテストに挑戦することを決意した——。
引退して1年をどう過ごしていた?
なぜそのような決断に至ったのかを訊く前に、まず気になるのは13年過ごしたプロ野球界から引退して約1年、どんなことを思いながら日々を過ごしていたのか、ということだ。
そう尋ねると、三嶋は目線を遠くにして語り出した。
「うーん、引退するまで投げることに重きをおいた生活をしてきて、それを考えなくていいだけで、だいぶ楽にはなりましたよね。とくに病気(胸椎黄色靱帯骨化症)をしてからは毎日しんどかったですから……。あとは家族と過ごす時間が増えたので、そこはだいぶ違いますね」
正直な思いを三嶋は口にすると、次のようにつづけた。
「ただね、引退したら『野球から離れたい』って人がたまにいるけど、僕はそんなことなかったんです。今年、解説とかイベントの仕事で球場に行くのはすごく楽しみだったし、そういう意味では野球に熱中して没頭した日々だったんで、充実して楽しかったなって思うんです。自分は幸せだったなって」
その表情からは満足気な様子が伝わってくる。とはいえ、花形のプロ野球選手として常時3万人以上の観衆を前にプレーする興奮や高揚感を失ってしまったわけだが、そこに一抹の寂しさはなかったのだろうか。そう尋ねると、三嶋はかぶりを振った。

