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「正直、しんどかった」「外に出たくなくなって…」なぜ吉田輝星は“軟禁状態”だったのか…救世主は清宮幸太郎「半分、持って行ってくれた」
text by

近藤裕介Yusuke Kondo
photograph byKeiji Ishikawa
posted2026/11/09 06:02
インタビュー中に笑顔を見せる吉田輝星
「試合で当たったら、意識しますね。負けたくないです。まんちゅう(万波中正)なんて、今もうだいぶ稼いでいますし、活躍しているので、来年自分が(右ひじの手術から完全復活して)万全になったら、今度は(成績を)引っくり返せるようしたいです。ジェイ(野村佑希)とか、まんちゅうは、めっちゃ煽ってくるんですよ。『あ、ヒット、ありがとうございます』みたいな感じで言ってくるので。僕らはそんな感じですね。僕も『あ、ごめん、三振もらっちゃった、ありがと』みたいな、そういうふざけた会話から入るのがお決まりになっていますね」
昨年2月に右ひじのトミー・ジョン手術を受け、今季は一軍復帰を果たしたものの、まだ本調子には程遠いという。9年目になる来季は、再び先発に挑戦することが決まっており、勝負の1年だ。
「結構、痛みはまだあります。まだ、全然(負傷前には)戻ってはいないです。でも逆に言えば、痛くても、球の速さとかは前に戻っているんですよ。だから、来年は結構いいんじゃないかなと、自分では勝手に思っています。だいぶピッチングも変えたので、楽しみですよ」
本当の恩返しはこれから「申し訳なかったと強く思う」
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八戸学院大進学を翻意し、プロ入りを選択した決断に「後悔はないです」と言い切る。ただ、迷惑をかけた正村監督への恩返しは、まだ終わっていない。
「今は弟(大輝、亜大1年)がお世話になっていますし、たまに亜細亜にあいさつに行ったり、なんだかんだ毎年、会っていますね。高校生の時は、自分がどれだけ不義理なことをしたのか、ちゃんと分かっていなかった。大人になって、いろいろな人と関わって、あ、恩はちゃんと返さなきゃいけないんだな、ということを感じることが多くて。それから、本当に申し訳なかったなと、強く思うようになりました。これから、ちゃんと一線で活躍できたら、恩を返していけるんじゃないかなと思います」
8年前、金足農業は甲子園常連の強豪たちを蹴散らした。泥臭く、がむしゃらに、逆境をはね返しながら、相手をねじ伏せていった。吉田輝星はプロでまだ、理想通りの成績を残せていない。ただ、踏まれても強く伸びる雑草魂が本領を発揮するのは、これからなのかもしれない。《第1回、第2回もあわせてお読みください》

