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「『助けて』とは言えなかった」ドラフト直前“ビデオ出演スキャンダル”で天国から地獄へ…元日ハム・多田野数人(46歳)が語る24年前の真相
posted2026/10/31 11:00
元日ハム投手の多田野数人氏。大学卒業後のプロ入りが確実視されていたが、学生時代の過ちが影響し、まさかの指名漏れに。波乱に満ちた野球人生を歩んだ
text by

近藤裕介Yusuke Kondo
photograph by
JIJI PRESS
人生の荒波にもまれ、酸いも甘いも経験し、多田野は今、柔和な笑みを湛えている。
立大時代に指名漏れで絶望を味わい、渡米して挑んだマイナーリーグは過酷だった。それでも必死に白球を投げ続け、メジャー昇格。“逆輸入選手”としてドラフト1位で日本ハムに入団し、最後はBCリーグ石川で現役を引退した。
その後は日本ハムでスコアラーや投手コーチ、プロとアマのスカウトを歴任。23年に球団を離れて以降は、野球評論家としてメジャーリーグからアマチュア野球まで幅広くチェックし知見を蓄え、自身のnoteなどで独自の視点に基づく分析を公開している。
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今年のドラフト戦線にも、熱視線を送っていた。
「良い選手だなと思ったのが、富士大学の角田(楓斗)投手(オリックスがドラフト1位指名)。私なら絶対に取りたいピッチャーです。まず、自分をコントロールできる。そして、試合を自分のペースにできる。相手打者のリズムに合わせない。バッターの動きやリズムを上塗りするように、自分のペースにはめていくことができる。良いピッチャーです。フォークがもっと上達すれば、リーグを代表するようなピッチャーになるのかなと思って見ていました。あとは、プロ志望届を出していないんですけど、三重高校のショートの秋山(隼人)選手。もし、私がプロ球団のGMをやっていたら、頭を下げてでもプロ志望届を出してくださいとお願いに行きたいような選手なんです。守備がうまくて、肩も強いし、バッティングも面白い。今後を追いたい選手です」
極限の精神状態で迎えたドラフト当日
話を24年前に戻す。2002年の秋。立大4年の多田野は、即戦力のドラフト1位候補として12球団注目の投手だった。しかし一夜にして、様相が一変する。


