- #1
- #2
沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
「ロブチェン松山弘平の第一声は謝罪だった」“まさかの14着”菊花賞の誤算とは何だったのか?「とにかく内で」ゴーイントゥスカイ武豊は“動かなかった”
text by

島田明宏Akihiro Shimada
photograph byKeiji Ishikawa
posted2026/10/28 11:30
馬群を割って鋭く伸びたゴーイントゥスカイ。京都の長距離を知り尽くした名手・武豊のエスコートに応えた
武は、検量室前で拳を握り、上原調教師と喜びを分かち合った。
スタンドからは「ユタカ」コールが起こった。
武にとっては2019年のワールドプレミア以来、7年ぶり6度目の菊花賞制覇。歴代単独1位となった。また、57歳7カ月11日で、自身の持つJRA・GI最年長勝利記録も更新した。
憔悴した松山弘平…第一声は謝罪だった
ADVERTISEMENT
一方、松山は、憔悴し切った様子で下馬した。鞍を外すと、ロブチェンの首筋を叩いて労い、杉山晴紀調教師と話しながら検量室へ向かった。2人はしばらく話をしたあと、検量室前のミックスゾーンに出てきた。
松山の第一声は、謝罪だった。
「三冠のかかる大一番で結果を出せず、本当に申し訳なかったです。いろいろな人たちの思いを背負って、緊張感を持ってここまで挑んできましたので、結果を出せなかったことが悔しいです」
杉山調教師も、無念さを押し殺すようにして語った。
「体形的に3000mはどうかと、ずっと言ってきました。ただ、この世代での力関係でこの馬が抜けているのであれば、能力でカバーできるのではという期待も、もちろん持って見ていました。本当はもっといいスタートを切って、いつもどおり正攻法の競馬ができればよかったのですが、最後は脚が上がっていた。やはり、距離の壁がはっきりとあったと言わざるを得ないですね」
今後についてはオーナーと相談し、ロブチェンに合うレースを考えていくという。
2着に敗れたバステールの川田は、こう話した。
「とてもいいリズムで競馬をしてくれて、最後まで素晴らしい走りをしてくれました。この着差で勝たせ切れなかったのは僕の下手さですね」
3着となったダノンヒストリーのルメールは、サバサバした口調で言った。
「今日は、前回の札幌と、レベルの差も大きかった。でも、すごい頑張ってくれて、嬉しいです」
ゴーイントゥスカイの上原佑紀調教師は、開業4年目でのJRA・GI初勝利。36歳8カ月27日での菊花賞制覇は、グレード制が導入された1984年以降で最年少の記録である。


