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「ゼッケンの下に汗の泡が…」二冠馬ロブチェンの“異変”「出遅れに悲鳴」菊花賞レース前に何が起きていた? 勝者ゴーイントゥスカイ陣営の“ある予感”
posted2026/10/28 11:29
菊花賞で三冠達成を期待されたロブチェン。パドックの序盤はそれほど発汗していなかったが、次第にゼッケンの下が白く泡立っていった
text by

島田明宏Akihiro Shimada
photograph by
Keiji Ishikawa
◆◆◆
またひとつ、競馬史が書き換えられるのか。
先週末、10月25日の第87回菊花賞(京都芝外回り3000m)には、史上9頭目のクラシック三冠馬の誕生がかかっていた。皐月賞、日本ダービーを制したロブチェンが、最後の一冠に挑む。2020年のコントレイル以来、6年ぶりとなる偉業への期待が、日に日に高まっていた。
京都競馬場は雨予報…有利になる馬は?
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そんななか、週末の京都地方には雨の予報が出ていた。私を含む競馬ファンと関係者は、何度予報を見直したことだろう。
大本命のロブチェンは、重馬場の新馬戦を快勝している。
対抗と目されていたダノンヒストリーは良馬場でしか競馬をしたことがない。
そして、単穴と見られたゴーイントゥスカイは、稍重の前走で6着に敗れていた。
予報では、発走時刻と重なる3時台の傘マークの下に斜めの雨脚が描かれていたこともあった。
この雨はどの馬に味方するのだろう。やはり道悪での経験と実績のあるロブチェンか――などと考えていた木曜日の午後2時過ぎ、枠順が発表された。
松山弘平のロブチェンは8番、クリストフ・ルメールのダノンヒストリーは10番、そして武豊のゴーイントゥスカイは9番。上位人気となる3頭が綺麗に並んだ。
以前、武はこう話していた。
「できれば、マークする馬の近くの枠に入りたい」
相手の内と外のどちらがいいかは互いの脚質にもよる、とのことだった。
武だけではなく、松山にとっても、ルメールにとっても、気になる馬の近くで競馬ができる、この並びは歓迎だったはずだ。
ロブチェンは、皐月賞を1分56秒5のレコードで逃げ切り、日本ダービーでは一転して差す競馬で春二冠を達成。
秋初戦の神戸新聞杯では、後方から外を回り、鼻差で勝っている。
管理する杉山晴紀調教師と松山は、2020年にデアリングタクトで無敗の牝馬三冠を達成したコンビでもある。ここを勝てば、ともに史上初となる牝牡の三冠制覇となる。


