- #1
- #2
沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
「ロブチェン松山弘平の第一声は謝罪だった」“まさかの14着”菊花賞の誤算とは何だったのか?「とにかく内で」ゴーイントゥスカイ武豊は“動かなかった”
text by

島田明宏Akihiro Shimada
photograph byKeiji Ishikawa
posted2026/10/28 11:30
馬群を割って鋭く伸びたゴーイントゥスカイ。京都の長距離を知り尽くした名手・武豊のエスコートに応えた
ゴーイントゥスカイの父は、2020年の無敗の三冠馬コントレイル。その父は2005年の無敗の三冠馬ディープインパクト。史上初となる父仔3代の菊花賞制覇が達成された。
ゴーイントゥスカイを生産したのは、名門の千代田牧場。1987年、桜花賞とオークスを制したマックスビューティの牝馬三冠を阻止したタレンティドガールも、同牧場の生産馬だった。
敗因を勝因に変換できる“武豊”というステイタス
終わってみれば、「長距離は騎手で買え」の格言どおり、武、川田、ルメールの1~3着。
ADVERTISEMENT
名手による叩き合いは迫力があった。
「勝つときは上手くいくな、と思いました」
そう言って微笑んだ武は、「道中動かなかった」というトライアルでの敗因を、本番での勝因に転換してみせた。これができるのは、批判されるような負け方をしても降ろされないだけのステイタスを築いた騎手だけだ。
京都の外回りで破壊力を発揮したゴーイントゥスカイの末脚は、東京の長い直線でより生きてくる。ジャパンカップの父仔3代制覇も期待したくなる。
そして、ロブチェンも、もちろん、これで終わる馬ではない。
トウカイテイオーやウオッカがそうだったように、勝つときは恐ろしく強く、負けるときはあっさり、というタイプなのかもしれない。
この一戦は「なかったこと」にして、力を評価すべき馬だ。
ゴーイントゥスカイも、ロブチェンも、そしてバステールとダノンヒストリーも、次のレースが楽しみでならない。
素晴らしい戦いを見せてもらった。
<前編とあわせてお読みください>

