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「ロブチェン松山弘平の第一声は謝罪だった」“まさかの14着”菊花賞の誤算とは何だったのか?「とにかく内で」ゴーイントゥスカイ武豊は“動かなかった”
text by

島田明宏Akihiro Shimada
photograph byKeiji Ishikawa
posted2026/10/28 11:30
馬群を割って鋭く伸びたゴーイントゥスカイ。京都の長距離を知り尽くした名手・武豊のエスコートに応えた
川田将雅のバステールは後方の16番手で脚を溜めている。ダービーで3着になった実力馬だが、前走で大敗し、8番人気に評価を下げていた。
3コーナー手前からじわじわと押し上げたロブチェンは、外のアウダーシアと馬体を併せて4コーナーを回り、一気に進出した。しかし、松山が望んでそうしたわけではなかった。
「3、4コーナーは坂があり、走法的にもあまりスピードを上げたくなかったのですが、外から早めに来られたのは誤算でした」
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前に入られて位置取りを悪くすることを避けるための進出だったのだ。
「そこでちょっとバランスも崩してしまい、最後は苦しくなってしまいました」
4コーナーを5番手で回り切り、そこから追い出したが、前との差を詰めることはできなかった。
ラスト200m手前で内と外から挟まれて手綱を引く不利があったが、脚があれば自分が先にあのスペースに入り、不利を受けることもなかっただろう。
ゴーイントゥスカイ武豊は「とにかく内で溜めた」
武のゴーイントゥスカイは、ロブチェンより3馬身ほど後ろの馬群の内で、進路を探しながら直線に向いた。
「4コーナーで前が壁になって抜けられるスペースがなかった。ただ、外を回って勝てる自信もなかったので、とにかく内で脚を溜めた。直線でスペースができれば、伸びてくれるんじゃないかな、と」
直線入口でマジョレルブルーを先に行かせ、その外に持ち出すと、前方の視界がひらけた。
追い出すと鋭く末脚を伸ばし、内のラージアンサンブルと外のシートゥサミットの間を抜け、ラスト200m付近で、さらに外にいたダノンヒストリーもかわした。
ラスト100m付近では完全に抜け出した。が、外から川田のバステールが凄まじい勢いで迫ってくる。
粘り込みをはかるゴーイントゥスカイと、猛追したバステールが鼻先を揃えたところがゴールだった。
1馬身遅れた3着がダノンヒストリー、ロブチェンは14着に沈んだ。
「負けたと思う」川田将雅の声で勝利を確信
ゴールした瞬間、武は、勝敗はわからなかったという。引き揚げてくるとき、馬上から何度も「俺?」と自分を指さしていた。
「ほかのジョッキーが川田君に『勝ったか』と訊いたとき、『いや、負けたと思う』と答えた声が聞こえたので、勝ったと思いました」
写真判定の結果、ゴーイントゥスカイが鼻差だけ前に出ていた。


