- #1
- #2
沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
「ゼッケンの下に汗の泡が…」二冠馬ロブチェンの“異変”「出遅れに悲鳴」菊花賞レース前に何が起きていた? 勝者ゴーイントゥスカイ陣営の“ある予感”
text by

島田明宏Akihiro Shimada
photograph byKeiji Ishikawa
posted2026/10/28 11:29
菊花賞で三冠達成を期待されたロブチェン。パドックの序盤はそれほど発汗していなかったが、次第にゼッケンの下が白く泡立っていった
それに待ったをかける一番手と見られた堀宣行厩舎のダノンヒストリーは、この夏の北海道で長距離の条件戦を圧倒的な強さで連勝してきた上がり馬だ。いかにも菊花賞を勝ちそうな戦績だし、父エピファネイアは不良馬場の菊花賞を圧勝しているので、道悪を苦にしないかもしれない。
そして鞍上のルメールは、2023年から菊花賞を3連覇しており、史上初の4連覇がかかっていた。
武豊「次を考えた」トライアルでの収穫
もう1頭、日本ダービーでメンバー最速の末脚を繰り出し、ロブチェンからコンマ1秒差の4着となったゴーイントゥスカイも状態を上げていた。前走のセントライト記念では、前述したように6着に敗れていたが、武は、レース後こう話していた。
ADVERTISEMENT
「向正面で動けなくはなかったが、次を考えると動きづらかった」
ルメールと最多タイの菊花賞5勝をマークしている武が、「次」をここまで意識するほどの素材なのである。
向正面で動かなかった結果、6着に終わったが、メンバー最速タイの末脚を引き出していた。4コーナーで下りながら長い直線に入る京都芝外回りコースでは、往々にして末脚の切れ味勝負になる。
さらに武は、馬が内にもたれ、本来の走りができなかったことも指摘していた。上原佑紀調教師は、菊花賞に向けてその修正に取り組んだ。追い切りだけでなく、普段の乗り運動などでも馬をまっすぐ走らせ、左右のバランスを整える調整を重ねていた。
あとは、雨の影響で馬場状態がどうなるか、だ。
共同会見で、ロブチェンの松山も杉山調教師も、道悪を苦にしないとはいえ、できればいい馬場で走らせたいと話していた。
ダノンヒストリーの堀調教師も、当日の天候や馬場状態が気になるとして、その変化をルメールと共有したいと語っている。
ゴーイントゥスカイの上原調教師も、ストライドが大きいので良馬場のほうがいい、と雨予報を気にしていた。
菊花賞前日の24日、京都競馬場周辺でまとまった雨が降った。翌25日の降水確率は90%と予想され、菊花賞は道悪で行われる公算が大きくなっていた。
前日最終オッズは、ロブチェンが単勝1.7倍、ダノンヒストリーが4.1倍、ゴーイントゥスカイが12.6倍。

