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プレミアリーグの時間BACK NUMBER
「タツを先発から外す時、心が痛む」“あの名MF”恩師ランパードが愛する信頼関係「毎試合人生を懸ける」坂元達裕30歳がプレミア名門を慌てさせた日
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山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byREX/AFLO
posted2026/10/24 06:02
昨季チャンピオンシップ優勝でプレミア昇格を決めたコベントリー坂元達裕とランパード監督。両者の師弟関係は非常に良好だ
「プレミアで戦うなかで、そう簡単に試合に出られるとは思っていないですし、昨季と同じようにやっていたら試合には出られないこともわかっているので、昨季以上に監督へのアピールや、勝利への貢献をしていかなきゃいけない」
静かな語り口にも、直向きさと芯の強さを感じさせる坂元を前にすると、筆者は現役当時、何度かインタビューさせてもらったランパードを思い出す。
ピッチ外では穏やかで、「母さんっ子だった」と言っていたこともあり、控えめな印象さえ持っていた。『ナンバープラス』誌の取材で実家を訪ねた際には、やはりプロ選手だった父親のフランク・シニアから、「(いとこの)ジェイミー(・レドナップ)と庭でボールを蹴って遊ぶ時、年下だからといつもキーパー役をしていたので、『お前も蹴らなきゃだめだろう』と軽く叱ったことがある」とも聞いた。
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ランパードは、ユースから上がったウェストハムで、おじのハリー・レドナップが監督だったことから「依怙贔屓」という目で見られ、チェルシー移籍当時も、中盤の得点源として期待されていたわけではなく、1100万ポンド(当時/約18億7000万円)の移籍金が「高過ぎる」とも言われた。最終的なプレミア歴代7位の177得点や、チェルシー・レジェンドの地位は、相手ゴール前に顔を出すタイミングからシュートの精度まで、弛まぬ努力の賜物だ。
師弟の間に通う「全力で貢献するんだ」
坂元は昨季、監督となったランパードをこう評していた。
「素晴らしいことも苦しいことも経験してきていると思うので、多分、どの監督よりも僕らの気持ちをわかっていると思う。うまくいかない時にヘッドダウンしないように、チームの士気を上げ続けるところは凄い。僕は、サッカー選手としていちばん大事なのは、沈んだ時にどうリアクションするかだと思っているんです。そこで戻ってこられる選手が上に行くと。監督は、(勝ち星から遠ざかった時期に)常にそれを言っていました」
どこか「縁」を感じさせもするランパードの下、坂元は指揮官からの信頼度をさらに強め、チームへの貢献度を増していくことだろう。坂元を称えた前節後、指揮官はこうも語っていた。
「チームの全員が、腐らずに『サブでも全力で貢献するんだ』という気構えでいなければ、昇格チームの我々にチャンスはない」
ランパードが求める、コベントリー選手像を象徴するような戦力――それが30歳となった坂元なのだから。
プレミアリーガーとしての覚悟
「次がどういう出場時間になるかわからないですけど、来るチャンスにしっかりと備えてやっていきたい」
取材をこう締め括った日本人ウインガーの去り際に「木曜にハッピーな誕生日を!」と声を掛けると、今回は「ありがとうございます。お疲れ様でした!」と笑顔を見せた。その姿は“プレミアリーガーの坂元達裕”だった。〈つづきは下の【関連記事】へ〉


