欧州サッカーPRESSBACK NUMBER

財務規則違反で勝ち点剥奪の危機でも“強気”のシティ「向こう10年、上訴し続ければいい」そんな逃げ方アリ? 現地の英国人記者が詳しく解説

posted2026/10/24 17:01

 
財務規則違反で勝ち点剥奪の危機でも“強気”のシティ「向こう10年、上訴し続ければいい」そんな逃げ方アリ? 現地の英国人記者が詳しく解説<Number Web> photograph by Getty Images

リバプールの本拠地・アンフィールドでは、マンチェスター・シティとの対戦時、観客席で”詐欺師”と書かれたバナーが踊った

text by

ジョン・ブルーウィン

ジョン・ブルーウィンJohn Brewin

PROFILE

photograph by

Getty Images

プレミアリーグは2026年9月、マンチェスター・シティによる財務規則違反を認定したと発表した。シティ側は控訴しているが、早ければ来年1月にも、勝ち点剥奪などの処分が下る可能性もある。この騒動について、現地『ガーディアン』紙などで健筆をふるう英国人記者が、ポイントや今後の見通しを詳しく解説する。〈NumberWebレポート/全3回の2回目。翻訳・構成:井川洋一。1回目、3回目はこちら〉

 マンチェスター・シティによる財務規則違反の疑惑に関して、UEFAとプレミアリーグが調査に乗り出したのは、ハッカーのルイ・ピントと『デア・シュピーゲル』誌がリークした翌年の2019年だ。UEFAは2020年にシティの不正を認め、チャンピオンズリーグ出場権を剥奪しようとした。

 しかし、シティがスポーツ仲裁裁判所へ上訴し、棄却された。主な要因は、証拠が不当にリークされたものだったからとされている。

シティ側は今回も無罪を主張

 なお、ピントの情報源によると、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長がUEFAの事務局長時代、シティとパリ・サンジェルマンに向けられた財務嫌疑に対して、便宜を図ってシティへのペナルティを軽くした(3000万ユーロ[約53億円]から1000万ユーロ[約18億円]に)とも言われている。

ADVERTISEMENT

 その調査から7年を経た今年9月、今度は、プレミアリーグの独立調査委員会が115件のうち114件の疑いに有罪判決を下した。そして今回もシティ側は無罪を主張しており、上訴している。

 シティ側は前回に続いて、この裁判に自信を持って臨むかもしれない。ピントがリークした文書によると、2014年にシティの会長を務めるハルドゥーン・アル・ムバラクは社内のEメールにこう記していたというのだ。もしやっかいなことになった時には――。

【次ページ】 彼はただのハッカーで、犯罪者だ

1 2 NEXT
#マンチェスター・シティ

海外サッカーの前後の記事

ページトップ