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「日課は“弁当作り”」「レース前はカフェオレを…」アジア大会で「衝撃の銀メダル」“17歳の怪物ハードラー”の素顔は?「陸上競技をメジャーに…」  

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石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

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photograph byJIJI PRESS

posted2026/10/01 06:00

「日課は“弁当作り”」「レース前はカフェオレを…」アジア大会で「衝撃の銀メダル」“17歳の怪物ハードラー”の素顔は?「陸上競技をメジャーに…」 <Number Web> photograph by JIJI PRESS

アジア大会の400mHで為末大の持つ日本記録に肉薄する好タイムで銀メダルに輝いた洛南高2年の後藤大樹。17歳の新星の素顔とは?

 自立した人柄は、陸上競技での幅広いトレーニングや、自分らしい論理的な視点を支える土台にもなっていった。

複数種目で高校トップ級の“マルチスプリンター”

 後藤の特徴は400mHだけでなく、100m、200m、110mHでも高校トップ級の記録を持つ多種目型のスタイルにある。専門種目を早く絞る流れが強い現代で、あえて複数種目に挑み、その積み重ねを400mHに生かしている。

 100mで育つ爆発的なスピード、200mで身につくトップスピードの維持力、110mHで磨かれる繊細なハードリング技術。これらが合わさることで、400mHは立体的に強くなる。当人は「400mHは正直しんどい」とこぼしつつも、種目を陸上の総合型と捉え、楽しみながら多角的に力を伸ばしてきた。

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 そんな後藤にとって最初のターニングポイントは、昨夏、高1で出場した全国高校総体(インターハイ)だった。

 当時は「出場できたらいいな」という気持ちで臨んだ大会で予想外の優勝を果たしたことが、後藤の考え方を根底から変えた。トレーニングに対する意識改革を果たし、世界を見据える第一歩を踏み出した。そして今年6月の日本選手権での歴史的勝利で、視線は完全に世界を見据えるようになった。

 大会前まではどこか遠い夢のように感じていた2028年ロサンゼルスオリンピックや世界陸上選手権は、リアルな目標へと変貌を遂げた。

「前まではロス五輪には“出られたらいいね”くらいだったんですけど、今は『出たい』。そういった意味でも日本選手権のレースは人生のターニングポイントになったと思っています」

 8月のU20世界選手権では49秒23を記録。自己ベストの48秒09には届かなかったが堂々の銀メダルを獲得した。

 そして今年、もう一つの大きな目標に掲げていたアジア大会では、冒頭で述べたように“異次元”とも言える47秒台に突入し、来年の北京世界陸上参加標準記録(48秒00)も突破した。為末が20年以上前にマークした日本記録の更新も、いよいよ現実味を帯びてきた。

【次ページ】 一番の目標は「陸上をメジャーにすること」

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