テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
“86打席ホームランなし”大谷翔平は「少し焦っているのかも」「一番大事なのは…」ロバーツ監督が語った現状…ドジャースWS3連覇へどんな状態なのか
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byKavin Mistry/Getty Images
posted2026/10/02 12:00
2026年レギュラーシーズン最終戦での大谷翔平。ポストシーズンに打棒完全復活となるか
大谷は自分の感覚について、分からないことを分かったように話す選手ではない。自分の中にない答えを、その場を取り繕うためにつくることもしない。今は自分の状態と向き合うことを優先しているのかもしれない。そう考えれば、無理に言葉を求めるものでもない。
監督が語るポストシーズンへの光明
レギュラーシーズン最終戦の27日の試合後。クラブハウス内の監督室で行われたロバーツ監督の会見の終盤に大谷の打撃について質問した。
「今日は昨日より良く見えたか」
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「そうだね。今日は良かったと思う。前日より良く見えた」
指揮官は「最初の方は凄く良かったと思う。途中は少し焦りが出ていた」と復帰後5試合を振り返った上で、「今日は打席でのアプローチがかなり良くなったと思う」と続けた。
そして、何より強調したのが「一番大事なのは、この5試合を健康な状態で終えられたと僕たちが感じていること」だった。
もう一つ、私は聞いた。地区シリーズまでの5日間に、大谷が「ライブBP」(実戦形式の打撃練習)で打席に立つ可能性はあるのか。
「そういう機会は用意する。実際に投手と対戦するかどうかは本人が決めること。そこは選手に任せている」
打席数を考えれば、実戦に近い球を見ておく意味はある。大谷は15日間実戦から離れ、復帰後に立ったのは5試合、22打席だけだ。
迫る決断、信じるは過去の「伝説」
ただ、私はこの5日間、できるだけ体を休ませてもいいのではないかと思っている。
大谷は右上腕二頭筋の炎症だけでなく、左膝にも炎症があり、首にも違和感を抱えていた。関係者によれば、腰や右肘付近にも不安があるという。シーズン終盤は、体の一カ所だけと向き合っていたわけではない。
実戦感覚を取り戻すための打席数も大切だ。一方で、長いレギュラーシーズンを戦い、いくつもの箇所に不安を抱えた体を整えられる時間は、この先ほとんどない。打席に立つことも調整なら、今は打たないことも調整なのではないか。
ロバーツ監督も「ここから数日経てば、さらに状態は良くなると思う。土曜日(3日=日本時間4日の地区シリーズ初戦)を迎える頃には、良い状態になっていると思う」と話した。ライブBPに参加するのか。それとも休養を優先するのか。もちろん、最後に決めるのは大谷自身だ。
その先には、大谷が何度も力を発揮してきた短期決戦が待っている。2024年のポストシーズンは3本塁打。2025年は8本塁打を放った。

