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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
岡本和真がカナダで“本当に認められた瞬間”「カズのような下半身を“ホッケーの脚”と呼ぶ」ブルージェイズ番記者が選ぶ“今季最高の一振り”とは?
text by

杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byImagn/Reuters/AFLO
posted2026/09/25 17:03
世界一に迫った昨季から一転、プレーオフ進出を逃したブルージェイズ。岡本和真の活躍はシーズンのハイライトになった
カズの打撃についてひとつだけ突っ込みどころがあるとすれば、三振、空振りの多さだった。変化球への対応が課題であり、スライダーやスイーパーにはシーズン序盤、少し苦しめられていた。それから98マイルや100マイルの速球をストライクゾーンの高めに投げてくる投手にも少し苦戦していたように見えた。日本の投手も今はかなり速い球を投げるようになっているので、その差は以前より小さくなっている。でも、メジャーリーグで対戦する球速は、やはり最高レベルだと思う。
ゾーンの高いところに100マイルの速球が来て、その後に90マイルのスイーパーが彼から逃げるように曲がっていく。それを組み合わせられたら、かなり大きな適応を求められる。メジャーでは先発のエース格だけではなく、リリーフやブルペンの投手たちも非常に速い球でそれらを投げてくる。そこはカズにとって難しかったのだろう。
もちろんパワーヒッターなら三振はある程度ついてくるものだ。30本、35本とホームランを打っているのであれば、大きなマイナスではないと思う。とはいえ、改善の余地はあるに違いなく、来年もし三振を170個から150個くらいまで減らせたらさらに素晴らしいのかもしれない。それができるようになれば、カズは好不調の波を減らすこともできるはずだ。
リアルな“守備”への評価
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守備についても触れておくと、カズの三塁守備も十分に上質だったと考えている。メジャーリーグでは打球がものすごく速く、アーロン・ジャッジのようなパワフルな打者が時速118マイルのゴロを飛ばしてくる。日本とは少し違うはずだが、カズはかなりうまく適応していた。三塁では少し後ろの位置で守るようになったのもアジャストメントの一つだった。もちろん三塁を守れるだけの肩はあるし、反応もすごくいい。ゆるい打球が自分に飛んできたときにも、素早く処理できる。
カズの三塁守備で唯一問題があったのは、背後のポップフライや、浅い外野に上がったフライだろう。周囲の野手とのコミュニケーションが十分ではなかったケースが時々あった。でもそれは修正できることだから、大きな問題ではない。彼がゴールドグラブ級の三塁手になるとは思わないが、守備について特に話題にならないのであればそれは良いことだと思う。大きなミスをしない。それだけで及第点だ。
一塁を少し守れることも本当に価値があった。これから数年間、ブラディには休養日やDHで出場する日が必要になる。そのときに、別のユーティリティー選手を一塁に回すのではなく、カズを一塁に置けるというのは大きなアドバンテージだ。
カズがトロントに来ると決まったとき、守備がどの程度できるのかはわれわれも正確には分かっていなかった。必要なのは平均的な守備力で、それで十分。そして、今季を通じてカズはそれだけの能力を持っていると示したといえる。


