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「ノモを訪ねるように」石井浩郎二軍監督からの指令にキョトン…若き日の西武・栗山巧が“伝説の人”から得たもの「現実味があるとはまったく…」
text by

栗山巧Takumi Kuriyama
photograph byKiichi Matsumoto
posted2026/09/26 11:02
引退セレモニーで野茂英雄(左)から花束を受け取る栗山巧
3年目にファームでバッティングに手応えを感じていたのです。
「これならいける」という感触を。
そういうステージに進むことができたのには、2つ理由があると思います。
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ひとつは「逆方向縛り」でボールの見極めがよくなったこと。
そしてもうひとつは、フィジカルを強化できたことです。
「ノモを訪ねるように」その真意は…
2年目のオフに、僕は就任されたばかりの石井浩郎二軍監督から声をかけられました。
「プロとして長く活躍したいなら、トレーニングをしっかりやりなさい」
そして「ノモを訪ねるように」とおっしゃった。
突然のことに、僕はピンと来ませんでした。
石井さんが紹介してくださったのは、あの野茂英雄さんでした。
野茂さんについては、詳しい説明などいらないと思います。
当時は、MLBで9年目のシーズンを終えたところ。
その年はロサンゼルス・ドジャースで、2年連続となる16勝を挙げていました。
石井さんはこうおっしゃった。
「彼がやっているトレーニングは先進的で、すごくいいから」
石井さんは近鉄出身なので、野茂さんと交流がありました。
「ものすごく緊張したことを覚えています」
とはいえ、自分が訪ねたところで、受け入れてもらえるのか。
現実味があるとはまったく思えなかったのですが、促されるままに連絡をしました。
窓口になってくださったのは、専属トレーニングコーチの大川達也さん。すぐに日時と場所をご指定いただきました。
当日、指定されたトレーニングジム「ストロングス」に行きました。
ものすごく緊張したことを覚えています。世界の野茂英雄さんに、本当にお会いできることになるなんて。
野茂さんのトレーニングは、まさに先進的でした。

