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「主張できる立場じゃ…」アジア杯控え→W杯で“ファンダイクにストレス”を与えた日本代表DF「勇気を持って話すべきだと」なぜ渡辺剛29歳は変貌できたか 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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photograph byKiichi Matsumoto/JMPA

posted2026/11/01 17:01

「主張できる立場じゃ…」アジア杯控え→W杯で“ファンダイクにストレス”を与えた日本代表DF「勇気を持って話すべきだと」なぜ渡辺剛29歳は変貌できたか<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto/JMPA

北中米W杯オランダ戦での渡辺剛。世界最高峰のDFファンダイクにストレスを与えた提案とは

「若いときだったら、言えていなかったでしょうね。監督やスタッフに伝えるのは、『自分が勝てない』と認めるような感覚になっちゃうので、普通は相談しづらいとは思います。ただ、勇気を持って、話すべきだと思いました」

 渡辺に迷いはなかった。それはなぜか。

「だって、僕らが戦うのはW杯の舞台なので。命がけというか、そこで結果を出すためにやれることは全てやらないといけないので」

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 もちろん、強力な相手と対峙するために急激な肉体改造はできないとしても――マークの付き方を工夫するなど、個人としても策を講じた。渡辺は「イングランド戦を見返してもらったらわかると思うのですが」と前置きし、こう説明する。

「僕はボールではなく、マークする選手に向かって、プレーしていたんです。抱きつきにいくような形でマークをしていました。それでも、2本ぐらいはチャンスを作られていた。その映像を何度も見て、ヘディングする最後のところで身体をぶつけるほうが、相手にとっては嫌なのではないかと考えるようになりました」

世界最高DFをイラ立たせた“ある提案”

 とりわけファンダイクは、ボールの落下点へ向かって走りこんでから、ヘディングを狙うタイプだ。走っている途中でマークを剥がされたら、フリーになってしまう。

「だから身体の大きな選手には、最初からくっついているのではなく、最後のタイミングでアタックする方が、効率的というか、リスクを減らせるのではないかなと思って」

 くっつくのではなく、最後の瞬間に仕掛ける。守備の間合いにも、渡辺の主体性が宿っていた。

 あの試合で、ファンダイクが見せたリアクションを渡辺はよく覚えている。

「最初のCKが終わってから、ファンダイク選手が審判に対して『アイツは俺にファールをしているぞ』みたいな話を何度もしていたんです。彼自身、CKで2人のマークにつかれる……ある意味で、相手がプライドを捨てて来るような守備をされたことは多分ないと思うんで。ストレスを感じていた部分はあったのでしょうね」

対策は成功、それでも残る後悔

 CKでのファンダイク対策は見事に上手くいった。

 ただ、だからこそ、悔しい場面がある。

【次ページ】 損な役回りだと感じること、ないですか?

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