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「死球箇所がズレてたら死んでました。あるいは目玉が落ちて…」顔面直撃の元ロッテ名選手が語る「恐怖心は引退まで続いた」死球増のプロ野球に本音

posted2026/09/08 11:03

 
「死球箇所がズレてたら死んでました。あるいは目玉が落ちて…」顔面直撃の元ロッテ名選手が語る「恐怖心は引退まで続いた」死球増のプロ野球に本音<Number Web> photograph by JIJI PRESS

今季のプロ野球で連日のように報道される「死球」。その危険性は? 写真は現役時代に顔面死球を受けた経験をもつ水上善雄(元ロッテほか)

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岡野誠

岡野誠Makoto Okano

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今季のプロ野球で連日のように報道される「死球」。その危険性は? かつてロッテで活躍、顔面死球を受けた凄絶体験をもとに、水上善雄氏が語った。【全2回の1回目】

「デッドボールの増加は、プロ野球界にとって“良し”とは言えません。ボールは凶器です。当たりどころが悪ければ、死に至る可能性もある。仮にビーンボールで怖がらせる投手がいるなら、それは『プロの技術』ではありません」

 ロッテなどで活躍し、引退後は築地のマグロ市場やコインパーキングでの勤務などを経て、日本ハムやソフトバンクで二軍監督などを務めた水上善雄(69歳)はそう力説する。言葉の裏には自身の凄絶な体験があった――。

「もう少し右なら死んでました。上なら目玉が…」

 近鉄バファローズが最終戦で優勝を逃した1988年10月19日のダブルヘッダーで「This is プロ野球」と言わしめたファインプレーを見せた翌年のオープン戦、水上は野球人生を狂わせる大ケガに見舞われる。3月21日の日本ハム戦(川崎球場)、柴田保光との対戦で悲劇が起こった。

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「高畠導宏打撃コーチの教えで、私は若い頃から相手投手のデータを取っていました。柴田は1ストライク2ボールになると、必ずと言っていいほど外角に投げてくる。だから、踏み込んでいきました。すると、内角にストレートがすっぽ抜けてきたのです」

 顔面に死球を受けた水上は病院に直行。検査を終えると、医師から衝撃的な言葉が飛び出した。

「もう少し右に当たっていたら、死んでいましたよ。ちょっと上だったら、目玉が落ちていました」

 不幸中の幸いで、左頬の骨折だけに留まったものの、全治2カ月と診断された。だが、水上はどうしても早期復帰したかった。

【次ページ】 「野球やってる場合じゃないですよ」

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