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「え、僕でいいんですか?」と言いつつも…ヤクルト・髙津臣吾前監督が語る、石川雅規46歳の“価値”と受け継がれる唯一無二の「仕事術」
posted2026/09/05 17:05
2022年の日本シリーズで力投する石川雅規投手
text by

生島淳Jun Ikushima
photograph by
Naoya Sanuki
今月2日、現役引退を発表したヤクルトの石川雅規投手。身長167㎝、同球団現役最年長の46歳が積み上げた勝利は、188勝にのぼる。ヤクルト一筋25年。マウンドを去る「小さな大投手」が残したものとは。
人生が変わった1997年の夏
「えっ、僕でいいんですか?」
スワローズの石川雅規は、いつもそう言ってクラブハウスの中にある応接室に入ってくるのだった。
何度かあったインタビューの機会、石川が威勢よくいつもそう言うので、3度目あたりからはこちらも苦笑するしかなかった。それでも、その言葉に人柄が表れているように思って、
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「そうです、あなたです。あなたしかいませんよ」
と言ってから、インタビューを始めたのだった。
はじめてのインタビューでは、秋田商業時代のことについて話してくれた。
「身長も170センチありませんし、速い球も投げられないので、野球は好きでしたけど、上のレベルで出来るかどうかは半信半疑、いや、むずかしいだろうなと思ってました。それでも、人生が変わったのは高校3年の夏に甲子園に出てからです」
初戦の対戦相手は浜田(島根)。相手投手は和田毅という2年生だった。1対3とリードされて迎えた9回裏、相手のエラーが重なって3対3の同点となり、なおも満塁。打席には石川。石川はストレートの四球を選び、秋田商がサヨナラ勝ちを収めた。
「2回戦では浦添商業に負けてしまったんですが、県大会を勝って、甲子園でも投げられて、『ああ、なんとか上でも出来るかも知れない』と思いましたね」

